TV番組 旬味にっぽん

BS-TBSにて放映されましたザクサ液剤提供番組「旬味にっぽん」の過去の放送分を文章と写真にてご確認いただけます。

北海道久遠郡せたな町の潮トマト

第39回放送分 

北海道久遠郡せたな町の潮トマト「大堀 賢二」編 甘い潮トマトを全国に広めたい

強い甘みと適度な酸味“潮トマト”

強い甘みと適度な酸味“潮トマト”

潮トマトは甘みの強さ適度な酸味、一かじりしたら普通のトマトと全然違うなぁという感じを持ってもらえると、私は確信しています。

北海道は日本海に面した久遠郡せたな町。特産品は、海洋深層水を使って栽培される“潮トマト”。糖度は8度以上、通常のトマトのおよそ2倍です。米農家の大堀賢二さんは、JAに誘われ3年前から栽培をはじめました。

当地区は水稲が主幹作物なんですけど、高付加価値のあるものをブランド化したいというところから、この潮トマトの栽培がはじまりました。

この提案に大堀さんは、「新しいモノをやるのってなんかこう胸が騒ぐというか、私がやります!と言った覚えがありますね。」

塩分の働きで水分吸収を抑え、トマトの甘みを最大限に引き出す栽培方法。その理屈はわかっても実践するのは大変でした。

「トマトって作ったことがなかったんで、とにかくマメに水を打ったんですよね。
結果が、普通の大きなトマトになってしまいまして、甘みもほとんどない…
これはこれはと思いましたね。本当に。」

そこで大胆な決断をします。
にかくなるべく水を与えない。水が多すぎると糖度ものってこないので。
年目は、水分をギリギリまで絞り、ようやく出荷できる品質に近づきます。

温度を1度でも下げる。
トマトにとっては厚さは大敵ですよね。この尻腐れの原因にもなります。だから暑いときは横換気、また扇風機を回したり、とにかく気を使って温度を1度でも下げるような、そういう努力はしてますね。

水分と温度の管理に全力で取り組み、3年目には高い糖度の証“濃い緑色のトマト”が多く実ります。

まだまだですよ。やっぱりモノを作るっていうのはこれでイイというのはないですからね。努力しなくちゃならない所がたくさんありますね。

潮トマトのおいしい食べ方

潮トマトのピザ

甘みが強い潮トマト。生産仲間とよく食べるのは・・
厚めにスライスして生地に敷き詰め、地元特産のフレッシュチーズと焼いたピザ。

農業に対する想い

旬味を生み出す、大堀さんの思いとは。
是非ともこの“潮トマト”全国に知っていただける甘~いと言っていたけるようになればなぁと思っています。

甘い潮トマトを全国に広めたい