家庭菜園での除草Q&A

家庭菜園を楽しむときに困りものなのが、いつのまにか生い茂る雑草。
雑草対策として注目すべきザクサの特徴の1つして自然界に存在するアミノ酸の一種を活用している点です。
土壌中で速やかに分解され「早く・長く」効果を発揮することができます。
家庭菜園でザクサを使用する際の気になる質問にお答えします。

安全性が気になります。ザクサは作物に影響はありませんか?

「ザクサ」は自然界に広く存在するアミノ酸を主体とする除草剤です。除草効果を発揮する成分は土壌中の微生物によって分解され、半日〜1日で半減します。
散布すると、雑草の葉や茎は除草剤の成分をすみやかに吸収、雑草の体内ではアンモニアが蓄積し細胞の働きや光合成が妨げられ、雑草が枯れます。成分は葉や茎から吸収されますが、木の幹や根からは吸収されないので、果樹の株元にも安心して使えます。散布の直前、直後に播種または定植しても作物の発芽や成長に悪影響を与えないことが確認されています。除草剤を役立てながら、安心して野菜や花を育てることができます。

【土壌中で速やかに分解される】

  • 雑草の葉や茎など緑色の部分から、ザクサ液剤(有効成分:L-ホスフィノトリシン)が素早く吸収される
  • 葉や茎にアンモニアが蓄積し、細胞の機能が低下、光合成ができなくなり、雑草は枯れる
  • 土壌に落下したザクサ液剤は、土壌微生物により分解され、水、二酸化炭素、アンモニアに。分解スピードは非常に速く、土壌に対して高い安全性を持つ

効果を出す使い方を教えてください

ザクサは水で薄めて使うタイプの薬剤です。バケツに水を入れ、キャップで計った薬液を入れて使用します。水2Lに対してキャップ1杯(20ml)を加えて混ぜましょう。
薄めた薬液はジョウロに入れ、雑草が気になる場所に、葉や茎の上からたっぷりまんべんなくかけましょう。作り置きはせずに、薄めたぶんは使い切りましょう。
ただし、植物の葉や茎にかかってしまうと枯れてしまうので、近くで育てている作物や花にかからないように注意しましょう。

  • 100〜200倍に希釈する
    キャップ1杯約20ml(2Lボトルも同様)
  • 雑草全体がしっかり濡れるように、むらなく丁寧に散布する
  • 蓮口をガムテープなどでマスキングすると、飛散を防止できる

動画でもご紹介!!

手軽にジョウロでも散布!!
ちょっとしたアイデアのご紹介

ザクサはどんな雑草に効きますか?

ザクサは、あらゆる雑草に効きます。なかでも、生息範囲が広く、近年問題になっている防除の難しい雑草(オヒシバ、オオアレチノギク、スギナなど)にも効果を発揮し、環境に負荷をかけずに草刈り作業を省力化します。
また、ザクサは作物や土壌、人や動物、樹木への安全性が高いので、安心して使うことができます。
畑や果樹園はもちろん、家のまわりや駐車場などの気になる雑草にかけるだけで、スッキリ。市民農園などではルールに従って使いましょう。

  • オヒシバオヒシバ
  • オオアレチノギクオオアレチノギク
  • スギナスギナ

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どれくらいで効果が見られますか?

植物は気温が高いほど代謝が良くなるため、気温による差はありますが、ザクサを散布後1〜3日ごろから枯れ始め、7〜14日でその効果は最大となります。それ以降、約40〜50日ほど抑草効果を維持します。
気象条件に左右されないのもザクサの強み。ザクサは雨や日陰などの悪条件でも効果は変わらず、散布して1時間後に降雨した場合でも安定した効果を発揮します。
地上の葉や茎を枯らす薬剤ですが、散布を繰り返すと根の栄養が断たれ、細くなり、雑草の勢いが弱まります。

ザクサ液剤散布前のスギナの様子散布前
茂っている雑草
ザクサ液剤散布後3日のスギナの様子散布後3日
茶色くしおれ枯れ始める
ザクサ液剤散布後7日のスギナの様子散布後7日
全体に枯れたら土にすき込んでOK

出典:2021年 やさい畑 春号 タイアップ記事より