TV番組 旬味にっぽん

BS-TBSにて放映されましたザクサ液剤提供番組「旬味にっぽん」の過去の放送分を文章と写真にてご確認いただけます。

愛知県碧南市のニンジン

第33回放送分 

愛知県碧南市のニンジン「石川 昌義」編 大正時代から続くニンジン作りを絶やさない

先輩が積み重ねた評判を守る

先輩が積み重ねた評判を守る

「朝この畑に来て、ニンジンを見ると楽しくなっちゃう。洗ってさ、きれいなニンジンが出てくるじゃん。ああ今日も頑張れるなって」。
「昔から先輩が作ってきた碧南のニンジンなんで。へんなもんを作らんように栽培していきたいと思っています」。

愛知県碧南市。この地で作られるニンジンは驚きの甘さで知られ、東海三県で最大の生産量を誇ります。ニンジンを手掛けて20年になる石川昌義さん。収穫を迎える度に新鮮な気持ちになるそうです。

碧南市でニンジン栽培が始まったのは大正時代。先人たちは試行錯誤を繰り返し、矢作川がもたらした砂地という特徴を生かした、高畝栽培を生み出します。

「高畝することによって、もちろん水はけもよくなり、日の当たる面積が増えて、地温が上がって根がすうっと伸びて、人参の色がきれいになる」。

碧南の土壌を生かすために考えられた高畝栽培ですが、砂地ならではの苦労も耐えません。
「水かけで結構決まっちゃうみたいです。そこがニンジン栽培ですごく難しい。水が多すぎるとこうなっちゃうし、少なすぎてもこうなっちゃうし。20年やっとるけど、なかなか上手にいかんです」。

20年の経験を重ねても、先輩や後輩から積極的に情報を集め、ニンジン作りのヒントを探しています。その理由は至ってシンプル。

「ちっちゃいよ俺の夢。本当にいいニンジンを作りたいね。お金はどうでもいいんで。きれいな人参が採れたときが一番うれしいね」。

碧南の大地から掘り起こす、真っ赤な恵み。土を洗い落とせば、際立つ鮮やかさ。そんなニンジンをへきなん美人としてブランド化し、市場から高い評価を受けています。

おいしいニンジンの食べ方

1.しゃぶしゃぶ

お勧めの食べ方は。
たっぷりスライスしてしゃぶしゃぶ。

ニンジンしゃぶしゃぶ

2.100%ジュース

しぼったジュースは甘みが際立ちます。

100%ジュース

3.炊き込みご飯

炊き込みご飯も甘みが広がって絶品。

炊き込みご飯

農業に対する想い

旬味を生み出す、石川さんの思いとは。
「先輩方が作ってきたへきなん美人を、次の代にも上手に引き継いでいきたいと思いますね」。

大正時代から続くニンジン作りを絶やさない