TV番組 旬味にっぽん

BS-TBSにて放映されましたザクサ液剤提供番組「旬味にっぽん」の過去の放送分を文章と写真にてご確認いただけます。

福岡県田川市の大豆

第38回放送分 

福岡県田川市の大豆「山口 忠秋」編 若い生産者が働きやすい組織づくりを目指す

大豆の質・収穫量で日本一を目指す

大豆の質・収穫量で日本一を目指す

「フクユタカという品種ですけども全国で2番目かな、福岡で2番目なら北海道より美味くなるような気持ちで一等の一番の大豆を作る!そんな気持ちでやっています。」

三方を山に囲まれ、福岡県のほぼ中央に位置する田川市。全国第2位の大豆の生産量を誇る地。秋の終わりを告げる11月、この地では“フクユタカ”という品種の大豆の収穫が始まる。“麦大豆部会”の部会長である山口忠秋さんの収穫が始まります。

今年は例年よりも上出来やったと思いますよ。
着莢数・・・さやの数 これも結構あるし、草丈が高くなったし健常な倒れにくい強い茎になった。茎が強いんですよね。

前年に比べ大きく育った大豆、山口さんは様々なことに挑戦しました。
それは“健康な土つくり”と“部分浅耕”。それが、ふっくら大粒に育った大豆を生み出します。

1、健康な土つくり

“土作り”が一番重要じゃないかと思う。
麦・米を二作つくって、残った藁は、大豆をまくときに“すき込み”作業を一緒に生かしていく。昔のようにたい肥がわりに入れる。水もサーっと 通りもようなるし空気の通りもようなる。ということで根の張りもようなると。
土づくりのほか、最も影響したのが…

2、部分浅耕(せんこう)

“部分浅耕”という形で大豆を蒔いています。
部分浅耕とは・・
長さの違う2種類の爪を使って、種を蒔く浅い部分と、深い部分を作る技術。

この高低差で、深く耕したところに、雨が降って水がそっちに流れる、要するに水の排水作業、棚を作っちゅう感じやな。雨が降らず乾燥した日が続く時でも土壌の水分は保たれているのです。

“部分浅耕”を提案した川村さんも、今年の出来に喜びを隠せません。

どこの産地にも負けない良い出来ですね!
大豆っていうのは、乾燥に弱い作物なんですね。
それで、“部分浅耕”っていうのが乾燥に強い蒔き方なのでその効果がスゴく今年は出ていると思います。

ふっくら大粒に育った大豆は、乾燥を経て市場へ出荷されます。
JA田川では味噌に加工、熟成されて大豆の甘さがさらに引き立ちます。

農業に対する想い

旬味を生み出す、山口さんの思いとは。
我々も何年も出来る歳ではないから、ひとつの法人にしたいんですよ、会社方式で。足腰の強いうちに原型を作って、若手がどんどん出てきてもらいたい。それが将来に向けた思いです。

若い生産者が働きやすい組織づくりを目指す