植調剤

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MICジベレリン液剤

MICジベレリン液剤

特長

●植物ホルモンである1種であるジベレリンを含有した植物成長調整剤です。 ●液剤です。 ●ぶどうには使用できません。

※基本情報は横にスクロールすることができます。

有効成分
  • ジベレリン・・・0.63%
その他化管法該当成分
性状
  • 淡褐色澄明水溶性液体
毒性
  • 普通物※
有効年限
  • 5年
危険物
  • 第四類アルコール類
包装
  • 200mg(40ml)×10×10、500mg(100ml )×100

※普通物:「毒物及び劇物取締法」(厚生労働省)に基づく、特定毒物、毒物、劇物の指定を受けない物質を示す。

適用表

※適用表の中でスクロールすることができます。

※印刷は適用表PDF又は製品要覧からお願いします。

2023年03月31日現在の内容です。

作物名 使用目的 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 ジベレリンを含む農薬の総使用回数
かんきつ(苗木、ただし、温州みかんを除く) 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン25~50ppm 50~250㍑/10a 12~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布 1回
かんきつ(不知火、ぽんかん、かぼす、清見、はるみ、ワシントンネーブル、日向夏、すだち、平兵衛酢、長門ユズキチ(無核)、温州みかん、きんかん、紅まどんなを除く) 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 1回
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
不知火 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 3回以内
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
水腐れ軽減 ジベレリン0.5~1ppm 50~500㍑/10a 着色終期 但し、収穫7日前まで 果実散布
はるみ 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 3回以内
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
水腐れ軽減 ジベレリン0.5~1ppm 50~500㍑/10a 着色終期 但し、収穫7日前まで 果実散布
紅まどんな 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 3回以内
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
水腐れ軽減 ジベレリン0.5~1ppm 50~500㍑/10a 着色終期 但し、収穫7日前まで 果実散布
ぽんかん 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 1回
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
水腐れ軽減 ジベレリン0.5ppm 50~500㍑/10a 着色始期~4分着色期 但し、収穫21日前まで 果実散布
長門ユズキチ(無核) 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 1回 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用) 1回
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
着果安定 ジベレリン50ppm 開花期~開花終期 花又は果実散布
果皮の緑色維持 ジベレリン10~25ppm 50~400㍑/10a 収穫予定14~30日前 果実散布
すだち 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 1回 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用) 1回
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
果皮の緑色維持 ジベレリン5~25ppm 50~400㍑/10a 収穫予定7~30日前 果実散布
平兵衛酢 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 1回 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用) 1回
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
果皮の緑色維持 ジベレリン10~25ppm 50~400㍑/10a 収穫予定14~30日前 果実散布
かぼす 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 1回 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用) 1回
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
果皮の緑色維持 ジベレリン10~25ppm 50~400㍑/10a 収穫予定14~30日前 果実散布
ワシントンネーブル 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 1回
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 ジベレリン500ppm 30~40㍑/10a 満開10~20日後の幼果期 幼果に散布
日向夏 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 1回
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
無種子化 落果防止 ジベレリン300~500ppm 30~40㍑/10a 満開7~10日後 果実散布
清見 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 1回
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 散布(プロヒドロジャスモン1000~2000倍液に加用)
きんかん 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 収穫後~3月 1回 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液に加用) 1回
ジベレリン10ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 立木全面散布又は枝別散布
落果防止 開花始め~満開10日後 散布
ジベレリン10ppm 50~100㍑/10a 散布(プロヒドロジャスモン2000倍液に加用)
着果安定 ジベレリン300ppm 30~60㍑/10a 一番花開花期 花に散布
温州みかん(苗木) 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン25~50ppm 50~250㍑/10a 11~1月 1回 立木全面散布又は枝別散布 1回
ジベレリン10ppm 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン1000~2000倍液に加用)
ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液又は展着剤に加用)
温州みかん 花芽抑制による樹勢の維持 ジベレリン25~50ppm 50~250㍑/10a 収穫直後~収穫約1カ月後 1回 立木全面散布又は枝別散布 3回以内
ジベレリン10ppm 立木全面散布又は枝別散布(プロヒドロジャスモン1000~2000倍液に加用)
ジベレリン2.5ppm 200~700㍑/10a 11~1月 但し、収穫後 立木全面散布又は枝別散布(マシン油乳剤60~80倍液又は展着剤に加用)
落果防止 ジベレリン10ppm 50~100㍑/10a 開花始め~満開10日後 散布(プロヒドロジャスモン1000~2000倍液に加用)
ジベレリン25~50ppm 散布
浮皮軽減 ジベレリン1~5ppm 100~400㍑/10a 収穫予定日の3カ月前 但し、収穫45日前まで 果実散布(プロヒドロジャスモン1000~2000倍液に加用)
かき 落果防止 ジベレリン12.5~200ppm 30~100㍑/10a 満開10日後 1回 幼果及びへたに散布 1回
すもも(貴陽) 着果安定 ジベレリン100~200ppm 20~50㍑/10a 満開20~30日後(第1回目) 満開50~60日後(第2回目) 2回 果実散布 2回
アセロラ 着粒安定 ジベレリン25ppm 100~400㍑/10a 開花期 1花当り1回 花に散布 1花そう当り3回以内
野菜類 発芽促進 ジベレリン50~200ppm - は種前 1回 種子浸漬 1回
みつば(軟化栽培を除く) 生育促進 ジベレリン10ppm 50~100㍑/10a 本葉2~3枚時(第1回目)とその2週間後(第2回目) 但し、収穫14日前まで 2回 葉面散布 3回以内(種子への処理は1回以内、は種後は2回以内)
みつば(軟化栽培) 生育促進 ジベレリン20~50ppm 50~100㍑/10a 根株伏込時 1回 根株上面に散布 2回以内(種子への処理は1回以内、根株伏込時は1回以内)
ふき 生育促進 ジベレリン25ppm 50~300㍑/10a 葉枚3~4枚時(草丈10~30cm頃) 1回 全面散布 1回
セルリー 生育促進 肥大促進 ジベレリン50~100ppm 20~200㍑/10a 収穫予定7~20日前 1回 葉面散布 2回以内(種子への処理は1回以内、は種後は1回以内)
畑わさび 花茎の抽出時期促進及び発生量増加 第1回目ジベレリン100ppm 第2回目ジベレリン100ppm 1株当り2mL 花芽分化後の10月下旬(第1回目)及び第1回目処理後約10日後の11月上旬(第2回目) 但し、収穫60日前まで 2回 株の中心部に散布 3回以内(種子への処理は1回以内、は種後は2回以内)
たらのき(促成栽培) 萌芽促進 ジベレリン50ppm 100~200mL/㎡ 伏込時 1回 駒木散布 1回
うど(春うど) 休眠打破による生育促進 ジベレリン50ppm 1株当り20~25mL 伏込時 1回 根株散布 1回
ジベレリン50~100ppm - 根株浸漬
トマト 空どう果防止 ジベレリン10ppm 1花房当り5mL 開花時 1花房当り1回 花房散布(トマト落果防止剤と併用) 種子への処理は1回、1花房当り1回
なす 着果数増加 ジベレリン10~50ppm 100~150㍑/10a 開花時 1回 葉面散布 2回以内(種子への処理は1回以内、は種後は1回以内)
さやいんげん(矮性(促成又は半促成栽培)) 節間伸長促進 ジベレリン5ppm 1株当り2mL 本葉0.5~1.5枚展開時 2回以内 茎頂部散布 3回以内(種子への処理は1回以内、は種後は2回以内)
しそ(花穂) 穂の伸長促進 花径の伸長促進 ジベレリン5ppm 50㍑/10a 出穂期 但し、収穫5日前まで 2回以内 茎葉散布 3回以内(種子への処理は1回以内、は種後は2回以内)
いちご(促成栽培) 着果数増加 熟期促進 ジベレリン10ppm 1株当り5mL 休眠に入る直前(冬場の低温期) 1株当り6回以内 茎葉全面散布 1株当り10回以内
いちご 果柄の伸長促進 ジベレリン10ppm 1株当り5mL 頂花の出蕾直後~開花直前 1花房当り1回 株の中心部に散布 1株当り10回以内
いちご(親株床) ランナー発生促進 ジベレリン50ppm 1株当り10mL 採苗時 ランナー発生直前~発生初期 1株当り1回 茎葉散布 1株当り1回
ごぼう(促成栽培) 休眠打破による生育促進 ジベレリン10~15ppm 50~100㍑/10a 休眠に入る直前(残葉2枚程度の頃)及びその約1カ月後 但し、収穫30日前まで 2回以内 茎葉散布 3回以内(種子への処理は1回以内、は種後は2回以内)
メロン 着果促進 ジベレリン200ppm 1花当り2~5mL 開花前日~翌日 1花当り1回 散布(4-CPA剤50倍液に加用) 種子への処理は1回、1花当り1回
ばれいしょ 休眠打破による萌芽促進及び小粒いも または全粒種いもの増収 ジベレリン5~10ppm - 植付前 1回 30秒間種いも浸漬 1回
250~300mL/種いも10kg 種いも散布
シクラメン 開花促進 ジベレリン1~5ppm 1株当り2~5mL 9月中・下旬 1回 花蕾を含む芽の中心部に散布 1回
プリムラ(マラコイデス) 開花促進 ジベレリン10~20ppm 1株当り2~5mL 11月上旬頃の花蕾出現直後 1回 株の中心部に散布 1回
みやこわすれ 開花促進 草丈伸長促進 ジベレリン50~100ppm 1株当り10~15mL 1月中旬の保温開始時から7~10日間隔 3回 葉面散布 3回以内
きく 開花促進 草丈伸長促進 ジベレリン25~100ppm 50~100㍑/10a 生育期 2回以内 茎葉散布 2回以内
しらん 開花促進 草丈伸長促進 ジベレリン50ppm - 植付時 1回 30分間株浸漬 1回
チューリップ(促成栽培) 開花促進 ジベレリン400ppm 1球当り1mL 草丈7~20cmの時に7日間隔 2回以内 筒状の葉の中心部に滴下 2回以内
花丈伸長促進及び茎の肥大促進 ジベレリン100ppm 草丈7~10cm時 1回 ホルクロルフェニュロン0.05~0.1ppm液に加用 葉筒内に滴下
りんどう 発芽促進 ジベレリン50~200ppm - は種前 1回 種子浸漬 2回以内(種子への処理は1回以内、は種後は1回以内)
生育促進 ジベレリン100ppm 50~150㍑/10a 定植直前または定植1~5週間後 茎葉散布
1株当り5~10mL 収穫後 切株散布
カラー 生育促進 ジベレリン50ppm - 植付時 1回 球根浸漬 2回以内
50~150㍑/10a 花茎伸長期 茎葉散布
スパティフィラム 開花促進 ジベレリン250~500ppm 30~40㍑/10a 出荷予定期の2~3カ月前 1回 茎葉散布 1回
トルコギキョウ 生育促進 ジベレリン50~100ppm 30~40㍑/10a 生育期間中にロゼット化した時 1回 茎葉散布 1回
ソリダゴ 生育促進 ジベレリン25ppm 1株当り1mL 活着直後又は萌芽後 1回 茎葉散布 1回
アザレア 開花促進 ジベレリン250~500ppm 30~40㍑/10a 開花予定日約1カ月前 1回 茎葉散布 1回
アイリス 生育促進 ジベレリン50~100ppm - 植付時 1回 球根浸漬 1回
花き類(りんどうを除く) 発芽促進 ジベレリン50~200ppm - は種前 1回 種子浸漬 1回
さつき(施設栽培苗) 茎の伸長促進 花芽分化の抑制 ジベレリン100~200ppm 50~100㍑/10a 茎の伸長初期~伸長終期(開花盛期以降)1~2週間間隔 3回 頂芽に十分散布 3回以内
さくら(切り枝促成栽培) 休眠打破による生育促進 ジベレリン25~50ppm 50~200㍑/10a 休眠時 1回 切り枝全面散布 1回
- 切り枝浸漬

は有効成分を含む農薬の総使用回数を示すものです。

農薬の使用上の注意事項

〔1〕薬液の調製法及び取扱い上の注意 (1)本剤は次表に従って所定量の水に希釈すれば希望濃度の水溶液を作ることが出来る。 1ビン 40mL(ジベレリン200mg含有)当り水量 ジベレリン濃度(ppm) : [薬液+水]の総量(L) 1 : 200 3.3 : 60 5 : 40 10 : 20 25 : 8 50 : 4 100 : 2 200 : 1 400 : 0.5 500 : 0.4 1000 : 0.2 1ビン 100mL(ジベレリン500mg含有)当り水量 ジベレリン濃度(ppm) : [薬液+水]の総量(L) 1 : 500 3.3 : 150 5 : 100 10 : 50 25 : 20 50 : 10 100 : 5 200 : 2.5 400 : 1.25 500 : 1 1000 : 0.5 (2)使用に当ってはその都度溶解調製することが望ましい。溶解後放置すると効力が低下する場合があるので、なるべく調製当日に使い切ること。 (3)ボルドー液等アルカリの強い薬剤との混用はさけること。 (4)本剤の使用に当っては使用濃度、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。 〔2〕使用上の注意 (1) ぶどう ぶどうには場合によってはサビ果の発生等、果実に障害が起こることがあるので、使用しないこと。 (2) かんきつ   <落果防止> 1)本剤処理により生理落果が軽減され着果が安定するが、品種等により本剤に対する感受性が異なるので、初めての品種等に使用する場合は最寄りの指導機関の指導を仰ぐか自ら事前に薬効薬害を確認した上で使用すること。 2)果面の粗滑や果皮の厚さ等果実品質への影響が懸念される場合があるので、使用時期、濃度は守ること。   <花芽抑制による樹勢の維持> 1)衰弱した樹勢のものに使用しても期待した効果が得られない場合があるので、衰弱した樹には使用しないこと。 2)低温が続いた年(極端な低温の年)または花芽の減少が予測される裏年の場合は、遅い時期の低濃度処理を心がけること。 3)散布の際は薬液が葉先からしずくとなり落下する程度に散布すること。 4)ジベレリンの使用濃度を2.5ppmで使用するときは、マシン油乳剤60~80倍液に加用する。 5)マシン油乳剤はジベレリンに加用の登録のある剤を使用し、マシン油乳剤の注意書きを確認のうえ、使用すること。 (3) 温州みかん <花芽抑制による樹勢の維持> 1)ジベレリンの使用濃度を2.5ppmで使用するときは、マシン油乳剤60~80倍液または展着剤に加用する。 2)マシン油乳剤または展着剤はジベレリンに加用の登録のある剤を使用し、マシン油乳剤または展着剤の注意書きを確認のうえ、使用すること。 <浮皮軽減> 1)本剤処理により、着色が遅延することがあるため、貯蔵期間によって使用濃度を調整すること。 使用濃度の目安 ・貯蔵用または樹上完熟の温州みかんでは、概ね3.3~5ppm ・貯蔵しないあるいは貯蔵期間が短い温州みかんでは、概ね1~3.3ppm 2)本剤処理により薬斑が残ることがあるため、使用に当たっては病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。 (4) ワシントンネーブルの落果防止の目的で使用する場合は次の点に注意すること。 1)異常に結果歩合の低いものは処理しても効果の上がらないことがある。 2)通常幼果1果当り小型噴霧器で0.1~0.2mL程度を噴霧する。 (5) 長門ユズキチ(無核) 長門ユズキチの落果防止および着果安定の目的で使用する場合は、薬液が花または幼果から滴り落ちる程度に散布すること。 (6) 日向夏 日向夏の無種子化および落果防止の目的で使用する場合は、薬液が花または幼果から滴り落ちる程度に散布すること。 (7) かき 1)散布時期が早すぎると結実しても果実が小さくなるおそれがあるので、使用時期を誤らないこと。 2)本剤の散布により結実が過多となった場合は果実が小さくなる傾向があるので仕上げ摘果を行い着果量を調節すること。 3)散布は幼果及びへたを対象にして十分かかるよう入念に行うこと。 4)品種により本剤に対する感受性が異なるので、下記に記載する品種以外に対して本剤を初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるか、自ら事前に薬効及び薬害を確認した上で使用すること。      「富有、早秋、太秋、新秋、甘秋」 5)「中谷早生」では着色遅延のおそれがあるため、25ppm以下の濃度で使用すること。 (8) すもも(貴陽) 1)授粉を行ってから、散布すること。 2)薬液が付きすぎないように、処理後、枝や棚の針金を軽く振って余分な薬液を落とすこと。 3)第1回目の処理が早すぎると棘状の枝の発生が見られ、遅すぎると着果安定効果が劣る傾向があるので、所定の使用時期に使用すること。 4)本剤の散布により結実が過多となった場合は、果実が小さくなる傾向があるので、予備摘果と仕上げ摘果を行い着果量を調節すること。 (9) みつば(軟化栽培を除く) 1)散布する場合、葉の表裏に十分付着させること。 2)高温長日条件下の散布は抽苔しやすくなるので、秋作を中心に処理した方がよい。 (10) みつば(軟化栽培) 1)灌水は処理の当日はさけ、翌日に行うこと。 2)散布により発生茎数が多くなるので根株の伏込みは心持ち加減すること。 (11) ふき 収穫間近に散布すると効果が減少することがあるので、使用時期を誤らないこと。 (12) セルリー 定植後約1ヶ月以内に散布すると「す」が入りやすくなるので使用をさけること。 なお、スポット散布で使用する場合は1株当たりの使用液量が5~10mLが適量である。 (13) 畑わさび 1)花芽分化前に処理しても効果が出にくいので、花芽分化開始を確認してから処理すること。 2)全面散布は効果が劣るので株の中心部に散布し、効果を高めるため必ず2回処理すること。気温が5℃以下では効果が劣るので11月上旬からビニール等で被覆し、保温管理すること。また、15℃以上になると花芽分化が抑制されるので、15℃以上にならないよう温度管理には十分注意すること。 (14) たらのき 1)散布は散布むらがないよう噴口の小さい散布器を用いて入念に行うこと。 2)薬液が芽に均一にかかるよう、駒木の高さと芽の向きを揃えておくこと。 (15) 春うど 芽及び根株が十分したたる程度に散布又は瞬間浸漬すること。灌水は処理の当日はさけ、翌日に行うこと。伏込み後の目土の上からの散布は根株に吸収され難いのでさけること。 (16) トマト トマトの落果防止剤を使用した後散布すると効果が若干劣るので、本剤を先に散布するか、混用して使用すること。 (17) いちご <着果数増加・熟期促進> 1)処理したいちごの果柄がのび、花、果実が葉の上に出た頃寒波がくると特に寒害を受け易いので防寒に留意すること。 2)本剤の散布適期は休眠に突入して矮化が始まる直前であり、休眠に入ってからでは効果が期待できないので、時期を失わないよう、いちごの生育状況に応じて散布時期を決めること。 又、第1回目処理後、生育状況をみながら必要に応じて追加処理をすること。 3)過剰散布は根の発育抑制やくず果を増加させるので、使用濃度、散布液量を厳守すること。 <果柄の伸長促進> 処理したいちごの果柄がのび、花、果実が葉の上に出た頃寒波がくると特に寒害を受け易いので防寒に留意すること。 (18) ごぼう 1)厳寒期は被覆資材等を利用して防寒に留意すること。 2)第1回目処理後、生育状況をみながら必要に応じて追加処理をすること。 (19) ばれいしょ 1)種いも切断後の処理は薬害を生じるおそれがあるのでさけ、必ず種いもを切断せずに処理する。 2)浸漬時間が長くなったり、高濃度液に浸漬すると薬害を生じるおそれがあるので所定の浸漬時間及び使用濃度を厳守する。 3)薬剤処理した種いもは長時間ぬれたままにしておくと発芽遅延等の薬害を生じるので、風通しのよい場所ですみやかに乾燥させる。 4)種いもを切断する場合は処理した薬液が十分乾いてから行う。 5)薬剤処理した種いもは食料又は飼料には使用しない。 6)品種により本剤に対する感受性が異なるので、本剤を初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるか、自ら事前に薬効及び薬害を確認した上で使用すること。 (20) 花き 1)処理濃度、量、回数は必要最小限にとどめ、徒長や軟弱化を防ぐため栽培管理に十分注意すること。 2)処理の際には花蕾のある中心部めがけて噴霧すること。 3)チューリップ <開花促進> イ. 本剤のチューリップへの利用は促成栽培(促成栽培、半促成栽培)に使用する。 ロ. 処理時期は草丈が7~20 cm(適期:10~15 cm)の頃である。 ハ. ジベレリン溶液は筒状の葉の中心部に1回又は2回(7日おき)滴下する。滴下量が多くなると薬液があふれ通常は溜まる量が過剰分に引きずられて流出し、効果が不安定になるので注意する。1.0mLの滴下であふれる場合は、保持される最大量に止めること。 ニ. 滴下前に灌水をすませ、筒状の葉の中の水はあらかじめ取り除いておく。滴下後は2~3日灌水をひかえる。 ホ. 品種により、感受性の差異が見られるので感受性の強い品種(ウィリアムピット、ゴールデンハーベスト等)を選んで使用するのが有利である。 <花丈伸長促進及び茎の肥大促進> イ. 本適用は促成栽培を対象とし、花丈伸長及び茎の肥大を促し「切花」の品質向上を目的とする。 ロ. 微量で鋭敏に作用し、過量の場合、花弁の奇形や肥厚の生育異常、葉や花の着色不良若しくは色抜けの生理障害等の薬害が発生しやすいので、使用時期、使用濃度及び使用方法を厳守し、滴下処理に際しては、液が葉筒内より漏出しないよう注意すること。薬害回避には草丈7~8cmとやや早い時期の低濃度処理をこころがけること。 ハ. 本適用の効果には品種間差異があるので、促成栽培品種であっても事前に最寄りの指導機関の指導を受け、効果及び薬害の有無を確認した上で使用すること。 4)りんどう イ. 処理は葉が十分濡れる程度に散布すること。 ロ. 使用時期の定植直前は苗姿3~4対葉期を目安にすること。 ハ. 切株散布する場合は、翌年の萌芽に影響を与えないよう散布後は生育期間を十分に確保すること。 5)ソリダゴ イ. 高温期の処理では効果を示さないので、低温期(11~3月頃)に処理すること。 ロ. 処理により草丈および切り花重がやや低下することがある。 6)さつき さつきの未開花苗に使用する場合は、茎の伸長状況を見ながら対象品種の成木の開花時期を参考にして、使用時期を決めること。 7)さくら(切り枝促成栽培) 休眠が深い時期の処理は効果が出にくいので、自発休眠の浅い時期に処理すること。 〔3〕使用上の注意 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬効薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

人畜に有毒な農薬については、その旨、使用に際して講ずべき被害防止方法及び解毒方法

(1)人畜に有毒な農薬については、その旨及び解毒方法 農薬使用者に係る注意事項 1)本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。   眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。 使用後は洗眼すること。 2)使用の際は農薬用マスクなどを着用すること。作業後はうがいをすること。 3)浸漬処理に使用する際は不浸透性手袋などを着用すること。 (2)使用に際して講ずべき被害防止方法    該当なし

生活環境動植物に有毒な農薬については、その旨

浸漬後の薬液は、河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。

引火し、爆発し、又は皮膚を害する等の危険のある農薬については、その旨

危険物第四類アルコール類に属するので火気に十分注意すること。

農薬の貯蔵上の注意事項

火気をさけ、直射日光が当たらない低温な場所に密栓して保管すること。